初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ21)

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［渡辺 side］

今日は卒業式。

ママ「3人とももっとくっついて〜」

宮舘母「3人の卒業姿が見れるなんて〜」

咲良母「本当に嬉しい〜」

式が終わり、各々両親や友達と写真を撮っている。

後輩「渡辺先輩！」

母親たちが満足するまで写真を撮ったあとAは女友だちのもとへ。
その瞬間、俺は後輩の女の子たちに囲まれた。

後輩「先輩！第2ボタンください！」

後輩「私も欲しいです！」

俺を囲む女の子たちが口々にそう言う。

渡辺「あーごめん。もう渡しちゃったんだよね〜」

「「「えぇ〜」」」

後輩「じゃあ、第2ボタンじゃなくてもいいです！」

諦めずになにか欲しいです！という後輩たちに他のボタンやネクタイ、ジャケットを持っていかれる。

気がつけばYシャツにズボン、貴重品しか持ってなかった。

「戻ったーって、翔太どうした？(笑)」

俺の姿をみて爆笑するA。

宮舘「モテる男は大変だね」

渡辺「そう言う涼太も第2ボタンないじゃん」

宮舘「俺は約束してる人がいたから」

「え、聞いてない！」

宮舘「言ってないもん」

「教えてよ〜！」

いつものとこ行こー！と涼太の腕を掴み歩き出したA。

渡辺「俺以外の男に触れんなよ…」

ぐるぐると回る感情を素直に吐き出してみるけど、先を歩く2人には届かなかった。