はじめまして。結婚してください。【紫】② (ページ25)

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お好み焼きを全部焼き終わったところあまりにも量が多すぎて私たちでは食べきれなかったので明日に回すことにした。

「タルトいつ食べよっか」
「待って結構お腹破裂しそうだからお風呂の後にする！」
「はいはい。じゃあお皿片付けちゃうね」

ホットプレートはまだ熱かったので明日の朝でもいっかと考えながらお皿を洗っていると後ろからお腹のところに手が回ってきた。

「なあに辰哉」
「ねえ今日一緒にお風呂入ろ」
「やだよ。見せれる体してないもん」
「そんなことないっしょ。綺麗な体してたと思うよ」
「…ん？何勝手に見たの？」
「いや、待って待って！違うって！俺が脱衣所勝手に開けちゃった時！」
「…ああそんなこともあったな。記憶から抹消しようか。ね？」
「いや無理！しっかり焼きついてる」
「…じゃあ抹消してあげようか」
「待って待ってフライパン出さないで！ごめんって！」

辰哉は逃げるようにソファーへと戻っていった。

お風呂ねえ…正直あまり一緒には入りたくないんだよね。
お風呂自分と向き合うための時間だと思ってるからそれが誰かと一緒に入ることでなくなるのは困る。
ただ一緒に入りたそうにしてたしな…

いや、やっぱり一緒には入らない！何されるかわかんない！