アイシテモ (ページ8)

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「そしたらね、3年前プロポーズされたの。」

「結婚前提にお付き合いしてください。って。」

「私凄い嬉しくて、泣きながらはいって言ったの。それから部署には内緒で付き合い初めて、たまに一緒に帰ったりして、誕生日の時には2人で祝って」

「でも、見ちゃったんだよね。翔太が他の女の人とキスしてる所。最初はショックが大きくて何日か避けてたの。でも本気で凹んでる彼を見たら見間違いかな、とか思っちゃって」

「バカだよね」なんて嘆きながら話続ける

「その後、ごめんねって言ったら彼が他の男の所いってたの？って聞いてきて、そんな訳ないじゃんって言ってるのに信じてくれなくて」

「私が本当だよ。って訴えたら彼は信じてくれたけどその後からあの男は？この男は？って縛るようになってきて」

「彼も私の事を愛してくれている証拠だからって自分に言い聞かせてきたんだけど、また見ちゃって、」

「女の人と2人で歩いてる所。」

「我慢してたんだけどもう嫌になってきちゃって、それで翔太に言ったの。私の事好きじゃないんでしょ？なら放っておいてって。そしたら喧嘩になっちゃって」

「1週間くらい離れてたの。それで、流石にあれかなって思って帰ろうとしたらホテルに入ってく姿見ちゃって。」

「その時出会ったのが蓮。」

「あの後、帰って話そうと思ったら他の男の所に行ってただろ？とか聞き始めて。自分からは知らない女の香りするくせに」

鼻をすする音が聞こえる。

それでも尚話そうとする彼女を後ろから抱きしめ

『もう、話さなくていい。』

とだけ言い更に抱きしめる。

俺の腕の中で君が微かに震えている。

「れ、ん、っ」

君はこちらを振り返り俺の胸にしがみついて泣く。

そんな君が愛おしくて愛おしくて狂いそうになる。

『A、』

君の頬を包み込み顔を上げさせる

「蓮？」

君の大きくて潤んでいる瞳が、少し染っている頬が、赤くなっている目が、全てが愛おしくて。

『ごめん、』

と呟き君の唇に触れた。