アイシテモ (ページ7)

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蓮side

『うしっ。これで大丈夫かな、』

倒れた彼女をベットまで運びおでこに冷えピタを貼る。

彼女は時々苦しそうに「うぅ…」と唸っている。

『彼氏じゃなくて俺にすればいいのに』

なんて嘆く俺の言葉を君が聞いたらきっと困った顔して微笑むんだろうな。

「んっ、、、」

『あ、起きた？大丈夫？そんな無理しなくていいから』

「あ、ごめん。」

決まり悪そうに布団にまた潜っていく

『さっきの熱がまた上がってきただけだから、そんなに心配はいらないよ。すぐ治る。』

「ごめんね、2回も笑ありがとう」

『いえいえ。』

「何があったか、聞かないの？」

彼女はふと悲しい顔をして目線を合わせず聞いてくる。

『ん〜…別にAが話したい時に話してくれればいいし無理に話を聞いてもお互い辛いだけだから』

君は「そっか」なんて言って俺に背を向ける。

本当は聞きたいし今すぐ『俺の所にこい』なんて言いたい。

だけど初めてあってまだ1日も経ってないのにそんな事されるのは迷惑だろうと思いそっと自分の気持ちを隠す

「あのね、」

背を向けたままぽつりぽつり話し始めた

「今日、本当は会社辞めてきたの。」

「上司にセクハラされるし、同期の人とはあんまり上手くいかないし、お酒とかあんまり強くないから飲み会いつも欠席してて、」

「そうしたらいつの間にか孤立してたの。」

『うん。』

「そんな時、救ってくれたのが翔太だったの。」

「陰で、あいつノリ悪いよねとか言われてるの聞いちゃって。そしたら翔太が、俺は遊んでる女より全然誠実で素敵だと思う。って認めてくれて、」

「私の事認めてくれる人いるんだなぁって思って。部署は違うけど休憩の時とか毎回私に話しかけてくれるし、仕事手伝ってくれたりして」

「凄く嬉しくて、だんだん好きになってったの。」