アイシテモ (ページ5)

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ピンポーン

ガチャ

「翔太く『A！！』わっ」

ドアを開けるなりいきなり抱きついてくる翔太

『もう、どこに行ってたの！！まじで心配したんだよ、、』

目をうるうるさせて問いかける。

自分だってホテル入ってってた癖になんて言いそうになった言葉を飲み込んで

「わ、分かった。話すからとりあえず家の中入
らせて？」

と言う。

こんな夜中に玄関で抱き合ってる姿見られるなんてたまったもんじゃない。

『あ、そうだった。ごめんごめん』

「お邪魔しマース」なんて言って家の中に入る。1週間ぶりの家は特に変わってない、、はずだった。

「ねぇ、なんか『そこ、座って』あ、うん」

怖い顔をして翔太が言う。傍にあったソファに私は座る。

『どこ行ってたの。』

「…どこって自分の家に戻ってた。」

『自分の家なら俺からのLINEすぐに気づくよね？』

「ちょっと、充電切れてて」

『今90%もあるじゃん。』

いつの間にか私のバックから取り出したのか彼の手元にスマホがある

『男と一緒に居たんじゃないの？』

冷たい視線で問われる。

自分の事は棚に上げておいて私にだけ説教？

「いや、違うし。私そんな尻軽女じゃないし。てか会社もう辞めたし。」

『嘘つきの言う事なんて信じられるか。』

「は、？」

今なんて言った？嘘つき？嘘つきはどっちよ。
なんで私ばっかりこんな目に遭わなきゃ行けないわけ？意味わかんない。

「嘘つきはどっちよ、」

『え、？』

「私の事散々言ってるけど自分はどうなわけ？自分は別に女と遊んでてもいいって訳？意味わかんない。」

『え、ちょA？』

「こっちは会社でセクハラされてでもぺこぺこして気を使ってきて家に帰ったら男がどーのこーのそんなの知らねーよ！！」

「男と関わるな？仕事上無理なの気づけないわけ？最初は分かってたよ。私のためなんだって。愛されてるなぁって思ってたけどもう流石に限界。」

「出てく。」

私の勢いにポカンとしてる翔太を睨みスマホを握りしめ出ていく。

彼が追いかけてくる前に、と思って走って逃げる。

「てか、逃げた所でどこも行く場所ないじゃん、」

あいにくバック置いてきちゃったし。持ってるのはスマホだけ。

ピコン

その時丁度LINEがきた

誰からかと思って開くと蓮からだった。

内容は『ちゃんと仲直りできた？』だった。

私は着信ボタンを押した。