アイシテモ (ページ2)

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『退社！？』

「うん。だって、流石に上司とは言えセクハラされて嫌にならない女なんていないでしょ。」

『まーね。』

私、桜木Aは本日をもちまして会社を辞めてきました。

なんでやめたかは上の会話の通り。上司が私にセクハラをしてきたので耐えきれず先程退社してきました。

『でもすぐに仕事なんて見つからないでしょ？』

「問題はそこなんだよね。」

『え、てか家は？彼氏くんは？』

「翔太とは一緒に住んでるから良いんだけどさ、流石に仕事しないのは失礼だし」

『あー、なるなる。とりあえず連絡したら？』

「そーだよね。ちょっと今から家行こっかな。」

『え？一緒に住んでるんじゃなかったの？』

「あー、よく喧嘩して家出てっちゃったりしてるんだよね(苦笑)」

『あー、、Aの彼氏さん束縛激しいもんね。』

「まぁ別に愛されてると思えば平気だけどさ。」

『ふーん。そんなもん？』

「そんなもんそんなもん。さ、お開きにしよ！ごめんね。夜勤明けなのに付き合ってもらっちゃって」

『気にしないで。久しぶりのお茶楽しかった笑』

「今度は出掛けようね笑」

『じゃ、また。』

友達と別れて、だんだん暗くなってきたし…とか言ってるけど夜の10時っていう笑

もうすっかり暗いからなぁ今日は翔太の家泊まろっかなぁとか呑気に考えながら翔太の家へ向かう。

あ、翔太って言うのは私の彼氏なんだけど少し難点があってね、、、

束縛が激しくてしょっちゅう喧嘩してはどっちかが家出てっちゃったりしてるんだよね笑

今回は私が一方的に出ていっちゃったんだけど、さすがに1週間も経ってたら少しは許してもらえるかな？なんて思って彼の家へ向かってる途中

『え〜翔太くんほんとに彼女いないのぉ？』

いやいや、なんちゅう撫で声。女の私にも寒気が走るわ。てかその聞き方浮気相手の女のセリフやん。

翔太かぁ。彼氏と同じ名前だわ。翔太に気を付けてって言っておこっかな。

『うん。いないよ笑』

男もよく言うよ。そーやって言って本当はいるんでしょ。あああ。怖い怖い

、、、、え？今の声って、いや、まさかね？あの翔太だよ？束縛の激しい翔太が…まさか、、いや、でも念の為、、？

と思って後ろを振り返ってみると、若い女の人と翔太が腕を組んでホテルに入っていくのを見てしまった。

「嘘でしょ、」